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英語教育への下諏訪町の挑戦

AtoZが導入しているPLSシステムを一番に公教育に取り入れたのは下諏訪町でした。

下諏訪町は長野県内でもいち早く外国人講師(ALT)による英語教育を推進している英語教育先進の町です。
AtoZからは1993年から派遣をさせていただきましたから、
実に23年間も英語教育に関わらせていただいているのです
これは私たちAtoZにとってとても誇りの事です。
ちなみに、岡谷市へのALT派遣は一番長くて25年にもなるんですよ。
長野県の英語教育を日本で一番にしたい、という夢を持っているAtoZとしては、
長野県の英語公教育を支援させていただける事は、本当に嬉しい事です。

 さて話は戻り、下諏訪です。
13年前のある日、下諏訪町教育委員会から電話をもらいました。
「下諏訪を英語特区にして子供たちに使える英語を身につけさせたい」と。
すぐに私は教育委員会に駆けつけ「それならばPLSシステムです」
とお答えさせていただきました。
子供たちが母国語と同じように英語を自然と身につけ使えるようになっていく実態を、
AtoZの子供たちの成長で目の当りにしていたからです。

PLSシステムの開発者である英語教育専門家の
マスミ・オーマンディ先生(PLSホームワークCDの声の先生ですよ)
をアドバイザーに迎え、当時の高橋町長(故人)の強い思いを充分にお聞きして
「下諏訪町英語特区プロジェクト」がスタートしたのです。

しかしながら、これが山あり谷ありの一大事業だったのです。
皆さんもご存じのように、
今までの私たちが学校で習ってきた日本の英語は
「使える英語」ではなく「覚える英語」だったからです。
使える英語を身につけるPLSシステムは、
日本のこれまでの英語学習そのもののコンセプトをひっくり返す指導法です。
それに加え12年前にはまだ、小学生に英語なんて…それより国語。
という論争が繰り広げられていたのです。
私は、英語or国語、ではなくて、
英語and国語、どちらも大切、子どもの能力開発に制限をかけているのは大人だと思っています。
英語をやったからと言って国語ができなくなるなんてことはないのです。
子どもはスポンジのような吸収力をもっていますからね。
興味ある事を正しく与えてあげれば、全て吸収していきます。
何を与えるかではなくて、どう与えるか、が重要な事です。
そんな時代でしたから下諏訪町でも、小学生に英語なんて…
この意見交換が始まったのです。
(続く)