変わらなければならない、英語への気持ち
2016.07.01
前回は「変わりつつある学校の英語」というタイトルでお話をさせていただきました。
後で記事を読み返して、あのタイトルは私たちAtoZの願いを込めたタイトルだったなぁ…と感じました。
というのは、変わりつつある学校はほんのわずかで、
まだ大半は、何十年も前と同じ英語をやっていて、変わろうとしてないからです。
AtoZは県内の保育園、小学校、中学校、高校、大学に至るまで、
外国人講師(ALT)による英語授業の支援をさせていただいているので、
各学校で教師セミナーやワークショップの依頼をいただきます。
その中でいつもお伝えさせていただくことが
「先生たちが持っている英語への意識を変える、英語を使うことを楽しむ」
ということです。
先生方の多くは学生時代、文法や和訳、スペルを書いて覚える、等の学習をしてきて
英語テストの点が悪かった、とか、英語できなかった、
などのネガティブな気持ちがあります。
皆さんの中にも、こんな気持ちを持っている人が多いのではないでしょうか。
そして先生たちは言うのです。
こんな英語が苦手だった自分が生徒に英語なんて教えられるのか、と。
英語の勉強は、正しく文法のルールを覚えて、正しく日本語に訳せること、と思い込んでいるからです。
セミナーは、まずはそのマインドを変えるところから始めます。
先生方は、生徒に英語を覚えさせたい、と思っています。
でも実はそうではなく、英語を使ってコミュニケーションしてほしい、と願って授業をしないといけません。
今の日本が目指している英語教育は、
子どもたちに英語の知識を与えて覚えさせるのではなく、
使える英語を身に付けさせる、というものです。
まさしくAtoZの願うことです。
それも自然に自らもっと、
コミュニケーションしたい、相手の事を知りたい、自分の事を伝えたい、
・・・という欲求をもたせて言語を身に付けさせる、というものですから、
先生が英語に後ろ向きだと、まったくもっていい手本になりません。
子どもたちは、英語って難しいんだ、間違えたら恥ずかしいんだ、
という先生が持っている気持ちをそのまま持ってしまいます。
これは百害あって一利なし、です。
先生ばかりでなく、ご家庭でもお母さんやお父さんやお兄さんやお姉さんが
「英語って難しんだよね~」て言ったとたん、子どもはそう思い込みます。
ですから、言うべき言葉は「英語ってすごいね、世界のいろんな人たちと話ができるから楽しいね!」
と言ってください。
それだけで、子どもたちは英語を学ぶ本当の意味を見出せます。
ぜひ、みなさん、お子さんにこのように声を掛けてあげてくださいね!
英語を教えることは、なかなかご自分ではできないかもしれませんが、
子どもたちに英語を好きになってもらえることは、
保護者の方が一番できる大切な役割です。
声掛け、どうぞよろしくお願いいたします。
続く (次回は9月初旬月曜配信予定です。お楽しみに!)